クルマとローン、そして私たち
当店は創業以来、地域のお客様との深い繋がりを大切にしてきました。お客様の多くは創業当初からの顔なじみで、長年お付き合いさせていただいています。
そんな私たちだからこそ、お客様のカーライフをサポートする上で、特に気を付けていることがあります。それは、オートローンの取り扱いについてです。
私自身、10代の頃にカーナビの購入で10万円のクレジット払いを利用した経験があります。転職のタイミングで支払いが1ヶ月遅れてしまい、月々5,000円の支払いが環境の変化によって滞ってしまった苦い経験があります。
この経験から、自動車購入におけるオートローンは、人生における大きな決断の一つだと痛感しました。
私が初めて車を購入したのは18歳の時でした。当時は、自分の好きな車を選び、月々5万円程度のオートローンを支払うために仕事に励むのが当たり前の時代でした。
車を買い、カスタムして乗ることがステータスとされていた時代です。車のために仕事をしていると言っても過言ではありませんでした。
その後、200万円ほどのVIPカーやスポーツカーが流行し始めました。200万円の車を月々35,000円程度のオートローンで5年間購入する時代が到来しました。
当時はガソリン価格も今ほど高くはなく、クラウンやセルシオ、シルビアやスカイラインなど、燃費を気にせずに欲しい車を購入する時代でした。
この頃のオートローンの組み方は、車両代金150万円に対し、50万円を改造費として上乗せし、自分好みにカスタマイズしてローンを組むのが一般的でした。
しかし、この50万円の改造費は査定には反映されず、買取価格は車両代金のみとなるため、買取価格が安く、改造費分の50万円を残債として残し、次の車の車両代金に充当するという方法が横行していました。
200万円の車に50万円の残債を上乗せしてローンを組み、購入するという時代でした。この頃から、自動車のオートローンの組み方に違和感を覚え始めました。
その後、燃費を重視する時代が到来し、燃費の悪い車に乗っていたお客様は軽自動車に乗り換えるようになりました。軽自動車は安く、リセールバリューが高いため、燃費が良く、維持費も安く済むことから、経済状況の改善を考えて購入するお客様が多かったのです。
同時期にはハイブリッド車も登場しましたが、高額だったため、ヴィッツやフィットなどの1500ccの車が主流でした。
そして、購入を検討するお客様の層が大きく変化しました。車への興味がなくなり、親が子供に車を提供する時代へと変わりました。親の車を譲り受け、親は安い車を購入することで、経済状況を維持していました。
現代では、車に詳しくないお客様が増え、メンテナンスの知識がないお客様もいます。少子化により自動車の台数も減少し、自動車業界は販売方法をリース型や半額で新車に乗れるといった金利収入を目的とした販売方法に変更しました。
このような時代の背景を経て、現在のお客様は200万円の車を月々15,000円、20,000円のローンで乗りたいと考えるようになりました。
このようなお客様には、オートローンやリースについて詳しく説明し、本当にその車が必要かどうか、支払い方法はどうするか、経済状況が悪化した場合のリスクなど、様々な角度からお客様と一緒に考えます。
しかし、中にはこのルールを理解できない方もいらっしゃいました。やはり経済状況の悪化によりオートローンを支払えなくなるという事態に陥ったお客様も実際にいらっしゃいました。
もちろん、当店のお客様には適切な車を販売することを心掛けているため、一時的に経済状況が悪化してしまったお客様もいらっしゃいましたが、車の購入時期に関するアドバイスなどを行い、経済状況を回復させたお客様も多くいます。
このことから言えることは、自動車を売る側には、売れれば良いという考えの販売者が多く存在することも事実です。自動車購入は、自動車のやり取りだけでなく、金銭のやり取りにも繋がり、経済状況の変化にも繋がります。
当店ではこのような販売方法は行っていませんが、もし購入や支払い面で不安を感じているお客様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。当店のお客様は20年来のお客様が多くいらっしゃることが何よりの証です。
お客様へ
車は、人生における大きな買い物です。だからこそ、後悔のない選択をしていただきたいと心から願っています。
当店では、お客様一人ひとりのライフスタイルや経済状況に合わせた最適な一台を提案させていただきます。
車のことはもちろん、ローンのこと、保険のこと、何でもお気軽にご相談ください。
お客様のカーライフを、私たちと一緒にデザインしていきましょう。