講演会や演説よりも大切なこと
私たちは「世の中を変えたい」という熱意から、講演をしたり、人前で自分の考えを熱く語ったりします。新しいアイデアや、美術のように創造的なものを生み出すことは、素晴らしい挑戦です。
しかし、立ち止まって考えてみてください。その話を聞いている人は、本当にあなたと同じ立場に立っていますか?あなたの到達点に至るまでの背景や苦悩を理解していますか?ほとんどの場合、「そうそう、聞いていない」というのが現実でしょう。
大勢を相手に熱弁をふるうことよりも、**「その話にたどり着いた理由」**を、まるで子供に話すように、誰にでも理解できるように伝えることの方が、ずっと大切です。そして、本当に影響力のある人間に、たった一人でもいい、深く理解してもらう方が、よほど素晴らしい結果を生みます。
「正しい」と思ったら、とにかくやり続けろ
もし私があなたに一つだけメッセージを送れるなら、こう言いたい。
「みんな正しいと思ったら、とにかくやってみろ。そして、誰かに認めてもらうまでやり続けろ。」
人間は、誰かに認めてもらうことで成長する生き物です。自分の全身を使って、持てる全てを表現し、目の前の人に物事を伝える努力が不可欠です。
もしその答えが間違っていたとしても、必ず誰かに否定されます。その時がチャンスです。
「どうしたらこの人に認めてもらえるだろうか?」
そう考え、自分を客観的に見つめ直せる人間は、そこでまた大きく成長できるのです。
失敗は必ず役に立つ
思ったことがすぐにできないのは当たり前です。それでも、自分の信念が正しいと感じたのなら、恐れずに突き進んでください。
結果的にすべてがうまくいかなくても、その失敗は決して無駄になりません。長い人生のどこかで、必ず役に立つ財産となります。
みんなに否定され、自分一人追い込まれたとしても、正しいと思ったら、その人たちを見返すくらいの力を身に付けて戦うべきです。その気概を持てた人間だけが、新しい価値を創造できるのです。
負の要素は断ち切り、前へ
周りに人が集まるのは、あなたが正しいことを証明してからで構いません。
がむしゃらに大勢に認められようとしたり、特定の一人にすがったりするのは、最も格好悪い行動です。あなたにとってマイナス要素になる人間は、近くに置いてはいけません。前に進めなくなるだけです。
「人がやっていることが正しいわけでもない。自分がやっていることが正しいわけでもない。」
結局のところ、すべては「時の流れ」がその時代にあった事柄を正しいとさせるのです。
生まれた年や環境が違えば、当然考え方も違います。それでも、相手が心から納得し、「認めざるを得ない」と思わせるようなことをすればいい。
挨拶といった基本や、人付き合いの基礎をしっかり学んでいれば、関わりたくない人が近づいてきても簡単に振り払えます。
とにかく進め。とにかく間違え。
**その先にあるものが、あなたの人生を、そして世の中を変えます。**自分が良いと思ったことは、迷わず進んでやっていくべきです。すべての事柄は、このシンプルなルールに沿って動いているのですから。